2010年1月14日木曜日

肩こりのキネシオテーピング(上腕二頭筋)

今日は肘関節の中でもっとも強力な屈筋である
上腕二頭筋です。力コブを作る筋肉でお馴染みです。
この筋肉は「二頭筋」と呼ばれるように筋肉の
起始部(※)が2箇所になります。
両方とも肩甲骨なのですが、一つは烏口突起
(図参照)、もう一つは関節上結節といって、
腕の骨と肩甲骨が接合する部分です。
そして停止部は肘を超えて橈骨という骨に付着してます。
肩関節と肘関節の動きに関与する二関節筋です。








肩こりを考える際にどうしても肩・首周りの筋肉に
注目しがちですが、肩を動かす場合には必ず
肩甲骨の動きが関与します。
(このことは「中・下僧帽筋」を紹介する際にもお伝えします)
よって、肩甲骨に付着する筋肉に対してもアプローチする
ことが肩こり・五十肩を考える上で重要となります。

また、この上腕ニ頭筋は腕を下げている状態から何かの
アクションを起こす際に、(例えば、本棚の本を取る 等)
上腕骨頭を肩甲骨の関節窩に対して、正しい位置に
導きます。すなわち、重力によって僅かに下方に
位置していた上腕骨頭を腕を動かす上で最適な
ポジションに上腕骨頭を動かします。

上腕骨頭が生理的に正しい位置に置かれることに
よって初めてスムーズに腕を動かすことができるのです。
上腕ニ頭筋は非常に重要な役割をしています。

後ほど掲載しますが、上腕三頭筋、烏口椀筋、小胸筋等も
非常に役立つキネシオテーピングです。

【貼り方】
 ①肘を少し超えたところに切れ込みの無い方を貼る。

 ②肘を伸ばし、腕を後方へ引く。(皮膚を伸ばす為)

 ③切れ込みを入れた一本目を烏口突起に向けて貼る。
   (図参照)この時のポイントは力コブの筋肉を
   包むように貼ることです。

 ④2本目を肩峰(肩先の頂点)の少し前方に向けて貼る
   上手に上腕二頭筋のふくらみを包んで上げて下さい。
















※起始/停止:筋肉の骨への付着部の呼び名です


続く・・・

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