2010年11月10日水曜日

妊娠と胸郭出口症候群(TOS)の関係

女性が妊娠すると腰痛を経験する
確立が非常に高いと言われています。

また、腕の痺れを訴える方も
いらっしゃいます。
「胸郭出口症候群」を発症する可能性も
少なくありません。
【機序】

 お腹が膨らむ
   ↓
 身体前面に筋膜の伸張
   ↓
 腹直筋は大胸筋・小胸筋と筋連結している
   ↓
 小胸筋筋膜が下方に引き下げられ
 結果、その下の通過物(神経等)を圧迫する
 (下図)




 a:大胸筋
 b:胸骨筋
 c:小胸筋
 d:腹直筋









上記のような症状の場合、

 ①腹直筋のキネシオテーピング
 ②小胸筋のキネシオテーピング
 ③大胸筋のキネシオテーピング

①~③のキネシオテーピングの組み合わせに
よって身体前面の筋膜を調整したところ
胸郭出口症候群の症状が和らぐことがあります。

脊柱前面を走行する、前縦靭帯は尾骨で終了するわけ
ではなく、骨盤底の正中逢線、肛門挙筋を通って恥骨
後面まで達し、腹直筋鞘の後葉にまで至ります。
妊娠による骨盤腔の内容物UPによって、関係する
筋膜は重力方向に引かれる力が強く働くのかもしれませんね。

筋膜リリースとキネシオテーピングは
相性バツグンなので、上記を頭に入れておくと、
効果の高い施術ができるかもしれません。

つづく・・・

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2010年10月18日月曜日

「固有感覚テーピング」 7/7(最終回)

全7回も今日でおしまいです。


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本文

結論

固有感覚テーピングの効果の正確なメカニズムは
わかっていないが、臨床的には速やかで顕著な効果があり、
とくに痛みの緩和、運動パターンの是正、および、
リハビリテーションの推進という効果が高いテーピングは、
徒手療法、治療的エクササイズ、および患者教育と
組み合わせることによって、筋アンバランスと
異常連動パターンの治療に役立つ補助的方法である。

(7/7修了)


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という内容で締められていました。

この「結論」は非常によくまとまっていて、
患者さんやスポーツ選手等に
キネシオテーピングを説明するのに
役立つと思います。

「正確なメカニズムはわかっていない・・・」と
記載されているので、私は気に入っています。

よくキネシオテーピングの紹介で
「すき間を作り、体液の循環をよくして・・・」という表現がありますが、
キネシオテーピングのメカニズムはこんな単純なものではないと
私は考えています。

もちろん、青アザの早期消失などは、このメカニズムが働いて
いるのですが、キネシオテーピングの醍醐味は
求心性情報と遠心性情報の相互関係に働きかけることだと思います。



あらためて・・・

やっぱり、キネシオテーピングはいいですよ!

今回の文献紹介にもあるように、海外でも広く普及している
「補助的方法」です。

ぜひ、たくさん使いこなしてください!




つづく・・・

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2010年10月15日金曜日

「固有感覚テーピング」 6/7

続きの6回目です。



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本文

上位交差症候群の治療におけるキネシオテーピング


上位交差症候群では、頭が前に突き出して猫背姿勢に
なることが多く、頸椎分節と頭を支えるのに必要な周囲の
筋に力学的負荷がかかる。

この場合に縮んでいる筋は、大胸筋上部僧帽筋
および肩甲挙筋で、抑制や弱化が生じているのは、
頚部の深層屈筋中部および下部僧帽筋である。

上位交差症候群に対する治療としては、
姿勢矯正トレーニングや縮んだ筋のストレッチに
加えて、患者の姿勢に対する意識を促し、
過活動筋を抑制するためにキネシオテーピングを
使用することができる。姿勢矯正のためのテーピングでは、
まず肩甲骨をできるだけ中間位にする。
そして、テープの先端を肩鎖関節の前側に固定して、
そこから肩甲骨の下角と胸椎の方に向かって
貼っていく。
(肩先から肩甲骨の下角を通過して脊柱までのI字テープです)

上部僧帽筋を抑制する場合は、頚椎を側屈および
対側へ外旋させた状態で、まずテープの先端を肩峰の
外縁に固定し、筋腹に沿って後頭骨の底部まで貼る。
(通常の上部僧帽筋のテーピングでOkです)

(6/7終了)
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上位交叉症候群のイメージは下記です。


















過緊張した筋に「抑制をかける」という
表現がされてますね。ある筋の「過緊張」の
背後には、永続的に機能低下を起こしている筋群が必ず
存在しているので、弱化筋(下僧帽筋、菱形筋、前鋸筋etc)に
対しても当然テーピングを施すべきだと思います。

つづく・・・

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2010年10月7日木曜日

「固有感覚テーピング」 5/7

続きで5回目です。



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本文

骨盤交差症候群の治療におけるキネシオテーピング

キネシオテックス・テープの伸縮性を利用して、活動が
低下した筋の促進と、過活動で収縮した筋の抑制
テーピングを利用することができる。

骨盤交差症候群では、Jandaの報告のとおり、大殿筋、中殿筋、
および腹筋が抑制されるか、弱化している一方で、股関節屈筋と
腰部伸筋が縮んで硬直していることが多い。

キネシオテーピングは、これらの抑制された筋を
きわめて効果的に促進すると同時に、縮んで硬直した
筋を伸長させる。テープは大殿筋と中殿筋の
近位付着部から遠位付着部に向かって貼る。
たとえば、大殿筋を促進するには、テープの端を
まず腸骨後部の近位付着部に貼り、股関節を無痛の
最大屈曲域まで動かしたのち、大転子に固定する。

(5/7終了)

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「骨盤交差症候群」は下位交叉症候群、
ローア・クロス・シンドロームと
呼ばれるものだと思います。
下図のように機能亢進する筋群と機能低下する
筋群が交叉するように区分けされます。
姿勢筋は緊張しやすく、相動筋は筋力低下しやすい
特徴があるためです。
















文中では、臀筋群のみにテーピングを
使用する記載となっていますが、
機能低下を起こしている、腹筋群にも
テーピングを使用することを
お薦めします。




つづく・・・

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2010年10月3日日曜日

「固有感覚テーピング」 4/7

続きで4回目です。


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本文

キネシオテーピングと筋の再教育

臨床的にはJandaの分類に従って、筋系は収縮または硬直しやすい筋と、
抑制されて弱化しやすい筋の2種類に分けられます。
これら2つの筋系の関係の変化が筋アンバランスもたらし、
続いて臨床的問題を引き起こす。

例えば股関節の過伸展は歩行周期の末期における重要な現象である。
このとき、縮んだ股関節屈筋と弱った殿筋のアンバランスな関係によって、
股関節が十分に伸展できなくなると、やがては機能障害的な
運動パターンが現れて、股関節の伸展の代償として、腰椎の前弯が
強調されることになる。このような筋アンバランスがある腰痛患者では、
腰椎分節にそれ以上のストレスがかかることを避けるために、
必ず正しい股関節伸展を回復しなければならない。股関節伸展を
回復するには徒手的治療やエクササイズと組み合わせて、
縮んだ股関節屈筋を抑制し、殿筋を促進するキネシオテーピング
使用が可能である。

キネシオテーピングで筋機能を変化させることにより体の部分への
フィードバックが正常化し、患者の意識的な連動パターンの矯正が促される。
キネシオテーピングは患者が能動的に運動を望ましいパターンコントロール
できるようになるまで、またはテープを外しても症状に対する効果が
維持されるようになるまで、使用を続ける。股関節伸展の
正しい運動パターンは、やがてフィードバックが十分に
繰り返されることにより、再びプログラム化される。

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キネシオテーピングの使用目的を患者さんに説明する際に
とてもわかりやすい内容ですね。

私はキネシオテーピングの効果は、筋の周囲の
「活動環境を改善」しているのだと思います。
(革ジャン、革パンを着てラオウに立ち向かうケンシロウに、
「戦うならこっちの方が動きやすいよ」と言って、ジャージを
手渡しているようなもの・・・)

つまり、「もう少し股関節を曲げたいのに・・・」と
筋が動きにくい状態にあれば、まわりをゆったりしてあげれば、
曲がるようになりますし(敢えて引用するなら「促進」)、
「曲げにくいけど、ここでがんばって曲げなきゃボール蹴れないし・・・」と
特定の筋が過剰に働いていたのであれば、まわりをゆったりして
あげることによって、「枷」がなくなり、本来の活動量に戻ることができます
(敢えて引用するなら「抑制」)

まとめると、
キネシオテーピングを貼ることによって、
皮膚、軟部組織を介して
「使えていない筋」&「使い過ぎの筋」はどちらも
「元の状態に戻る」のではないでしょうか。
キネシオテーピングは直接「筋」へのアプローチではなくて、
「皮膚(軟部組織)」→「筋」の間接アプローチだと思います。
「促通」とか「抑制」という表現ではなく、筋本来の「生理状態に戻す」
という表現の方が適切かもしれませんね





つづく・・・

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2010年9月28日火曜日

「固有感覚テーピング」 3/7

続きで3回目です。


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本文

キネシオテーピングのテクニック

キネシオテーピングはリンパ液の流れを促進して、
術後浮腫を改善する治療法として広く使用されてきた。
圧迫型の従来のテーピング法と異なり 何本もの細いひも状の
キネシオテックスを、浮腫が生じている部位とその周辺の皮膚の
表面に軽く貼り付ける。
この伸縮性のテープを伸びた筋膜の上に貼ると表層皮膚が
波打って溝が開き表皮の間質内圧の減少にともなって、
リンパの流れが自由になる。

キネシオテーピングのもうひとつの特徴は筋のスパズムや弱化への
使用である。従来のアスレチックテービングはテープの層による
圧力で関節を中間位に保ち、過剰な運動を制限して外傷を防いだが、
キネシオテーピングは筋の近位と遠位の付着部に貼るので、
負傷した筋そのものにも直接使用することができる。したがって、
このテクニックを使用するためには筋の解剖学と筋線維の配列方向を
熟知しておく必要がある。テープには伸縮性があるので、
片手で持ったゴムバンドを他方の手で引っ張るような要領で、
支点への反動によって張力をゼロにすることができる。
そのことを念頭において、筋の起始部から停止部の方へテープを
貼れば筋の活動を促進でき、逆に停止部から起始部の方へ貼れば
筋活動を抑制できる。

どのようなキネシオテーピングテクニックを使用するかは機能障害の
急性度や治療目標に応じて決める。
例えば、治療の目的が疼痛期にある外上顆炎患者の肘と手首の
伸筋の固定である転合、停止部から起始部に向かうテーピングで、
筋を抑制することが適切である。

しかし、筋のスパズムがおさまりコントロールされた
エクササイズ・プログラムが適用される場合には
起始部から停止部へのテーピングで筋活動を促進することが望ましい。
関節の位置とそれにともなう可動域も関節周囲の筋活動のバランスが
改善されることにより達成される。(3/7終了)

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ふむふむ

興味深いのは、テープを貼るときの「向き」です。
まとめると、

 起始部 → 停止部へのテーピング:筋活動を促進する

 停止部 → 起始部に向かうテーピング:筋を抑制する



どこかに同じようなことが書いてあったな・・・

『キネシオテーピング・アスレチックテーピング併用テクニック』
この本の33ページに下記の記載があります。

7.テープの方向

痛んだ筋肉の治療のための基本的なテープ貼付の方向にはふたつある。
第一に、急激に使いすぎて収縮した筋肉に対しては、テープを
“停止部(insertion)から起始部(origin)”に向けて適用する。
【急性の障害には停止部から起始部へ】
次に、慢性的に弱った筋肉、または大きく収縮させることが望ましい
筋肉の場合は、テープを起始部(origin)から停止部(insertion)に
向けて適用する。

【慢性の障害には起姶部から停止部へ】

◆停止部から起始部に向けて
  停止部から起始部へ向けてテーピングする時のテープの張力は
  ほとんど、もしくは全く不要である(10~25%)。
  この場合の理想的なテーピングは、キネシオテックスを剥離紙から
  はがして、じかに筋肉に貼付すること

◆起始部から停止部に向けて
  起始部から停止部へのテーピングの張力は、逆方向に比べれば
  やや強めでも良いが基本的には軽めに行う(10~40%)。
  術者は、起始部から停止部へ向けてこの程度の軽い張力をかけて
  貼付しても、テーピングによってキネシオテックスが皮膚に
  粘着している面の伸縮性繊維同士の間に、わずかながらすき間が
  生じているのが見えるはずである。
  もし、テーピング後の皮膚に、シワではなくテープに
  押さえつけられた部分に溝ができ、大きくくぼんだようなたるみが
  ある場合には、テーピングした際の張力が大きすぎたと考えるべきである。


・・・

ほんと?

この考え方は、私がキネシオテーピングを学びたての頃、悩まされました。
人の身体(筋肉)ってそんなに単純?
アプライドキネシオロジーの筋紡錘テクニックやゴルジ腱テクニックに
応用するならまだしも、貼る方向を変えるだけで、
筋肉を促進したり、抑制したりできるものでしょうか?


数年前までは、そんなこと不可能と考えていたのですが、
最近、アクティベータ・メソッドで利用される
ストレス・テスト、プレッシャー・テストの考え方を少し応用すると
筋肉を促進することは可能ではないかと
考えるようになりました。
(正確には、「促進」ではなく、「本来の状態のもどす」が正しいと思いますが)
でも、この考え方は、「起始部から停止部へ、またはその逆」では
ありません。関節包の張力に変化を与えるのが目的です。

2.5cm幅 × 10cm のキネシオテックス4枚を膝に使用して、
体幹前屈可動域を改善させることが可能なんですよ。


つづく・・・

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2010年9月8日水曜日

「固有感覚テーピング」 2/7

今日は、昨日の続きで2回目です。


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テープの種類 (2/7)

リハビリテーションの領域で現在使用されているテープと
テーピング・テクニックは基本的に3種類あるが、
それぞれに独自の用途と短所がある。

アスレチックテープはかなり堅固で、目的の関節と
軟部組織の運動を制限し、より関節を固定するために
広く使用されている。
ただし、皮膚とテープとの摩擦によって皮膚が
破れるのを防ぐために、テーブの下に保護材を
巻く必要がある。
アスレチックテービングは組織を圧迫するので、
皮膚のかぶれや循環不良を避けるために、
活動後直ちにテープを外さなければならない。

第2のテーピング・テクニックでは、2種類のテープ、
一般的にはカバーロールとロイコテープを使用する。
このテクニックを最初に考案したのはオーストラノアの
理学療法士Jenny McConnelで、膝蓋大腿症候群の治療を
目的とした方法であった。筋電図による
フィードバックを用した大腿四頭筋の再トレーニングと
膝蓋のテーピングを組み合わせる方法で、
四頭筋の活動中の外側広筋と内側広筋斜頭の
相対的運動が変化することについては、
いくつかの裏づけがある。McConnelの
テーピング法はその後、肩、足、足首など、
別の関節にも応用されるようになった。

第3の種類のテープは、日本のカイロプラクターである
加瀬建造によって考案されたキシオオテックスで、
痛みの緩和、浮腫の軽減、および筋機能の補助を目的とし、
ひいては関節機能を改善する。キネシオテックスは、
人間の皮膚の厚さと重量を模してつくられた。
また伸縮性素材を使用しているので、元の長さより
3~4割長く伸びる。運動を制限する他のテープと違い、
キネシオテックスは筋を支えながら、最大域の運動を
可能にする。キネシオテックスのもうひとつの特徴は、
使用されている粘着剤の種類である。熱活性の粘着剤であるため、
数日間はテープの継続使用が可能で、シャワーやプールでも剥がれない。
また粘着剤が波状であることにより、皮膚からの汗、塩分、毒素などが
溝を伝って流れ、皮膚反応を引き起こしにくくできている。
最後に、このテープは低アレルギー性で、ゴムを使用していないため、
糖尿病、線維筋痛、関節リウマチなどで皮膚が過敏な、または
破れやすい患者にも「皮膚に優しい」テープである。

(2/7終了)
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文中の、
「また粘着剤が波状であることにより、
皮膚からの汗、塩分、毒素などが溝を伝って流れ、
皮膚反応を引き起こしにくくできている。」ですが、

日本での講習会では、教えていない内容ですねぇ。
(おもしろい考え方ではありますが)
アメリカではベーシック講座で
こんなこと教えているのかな?

うーん・・・
でも、これってどうなのかなぁ?




つづく・・・

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2010年9月7日火曜日

「固有感覚テーピング」 1/7

さて今日は、

ある書籍にキネシオテーピングについて記載されていたので、そのご紹介。
その記事の抜粋で、ちょっと長い文章になってしまうため、
7回に分けて紹介していきます。

アメリカでロングセラーとなっている

 『Rehabilitation of the Spine:A practitioner's manual, 2nd ed.』

という書籍で、著者は、DC、PhD、PT、そしてMDなど多領域にわたっており、 
理学療法士・作業療法士にとっては現在のリハビリテーションの
臨床の見直しに、カイロプラクター、柔道整復師などの
マニュアルメディスン系の臨床家にとってはそれぞれ独自に
リハビリテーションを取り入れる足がかりとして好適な書籍です。

この書籍に
「固有感覚テーピング-筋アンバランスの補助的矯正法」
と題して、キネシオテーピングが取り上げられていました。
海外でキネシオテーピングがどのように考えられているのか、
知っておくのもいいかもしれません。

では読んでみましょう。
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『固有感覚テーピング筋アンバランスの補助的矯正法』
 Clare Frank,Wendy Burke,Cindy Baily

はじめに(1/7)

固有受容器からの正しい情報は運動調節の要素である。
固有感覚とは皮膚、筋、筋膜、腱および関節にある機械受容器からの
情報を中枢神経系(CNS)のすべてのレベルで視覚や聴覚と統合して、
静的および動的姿勢感覚と力の方向を感受することである。
そのような機械受容器からの求心刺敦が中枢神経系による運動調節の
基礎となり、筋のバランスや、目前の作業に対する運動動員パターンを
変化させる。Janda(ヤンダ)は筋系を「機能の交差点」と表現したが、
これは中枢神経系と筋骨格系の刺激に影響されるからである。

その2つの系に属するすべての構造の相互作用から正常時や病態における
運動がつくり出され、コントロールされている。これらの系の
どの成分に機能障害が生じても、最終的には筋のバランスや協調、
あるいは運動パフォーマンスの異常という形で筋系に現れる。

筋のアンバランスは、筋機能の質の全体的な変化であるため、
関節の生体力学を乱して痛み、機能障害ひいては変性を引き起こす。
同時に固有受容器からの情報を変化させるため、中枢神経系の
コントロールに適応性の変化が生じる。
固有感覚の異常は筋アンバランスや異常な運動パターンを
長引かせる要因と考えられており、ひいては慢性痛症候群を再発させる。
どのようなプログラムにせよ、リバビリテーションを成功させるためには、
関与するすべての末梢構造を改善し、主要な障害と筋アンバランスを
治療して、中枢の運動コントロールとプログラミングを改善する必要がある。
固有感覚系の活動を促す方法は、ボール、ワブル・ボード、サンダル、
様々な道具を使用する方法が多数導入されており、新しいところでは
テープの使用がある。筋のテーピングは、運動に伴う痛みの
直接的または間接的緩和、浮腫の軽減、過活動筋の抑制、
不活動筋の促進、関節アライメントの向上を介して、固有感覚の
中枢神経系へのフィードバックを効果的に助ける。



固有受容的テーピングの効果の正確なメカニズムはまだ明らかに
されていないが、関節、筋膜、および皮膚構造は固有感覚に
重要な影響を与えるものと考えられている。
ここではとくにキネシオテックス・テープに注目しながら
現在使用されている種々のテープを簡単に説明し、その後に
アンバランスな筋に正しい固有感覚を伝えるための
キネシオテーピング・テクニックで、運動パターンを
改善する方法を説明する。(1/7終了)
--------------------------------------------------------------

なかなか難しいことを書いてますね。
私も施術では、この「固有感覚」が正しく脳に
伝えられているかどうかを重要視しています。

はたしてキネシオテーピングはどのような効果を
身体にもたらしてくれるのか?


つづく・・・

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2010年8月30日月曜日

貼ってみなけりゃ分からない

先日、友人から「知人が膝の痛みで悩んでいるので
キネシオテーピングを貼って欲しい」との連絡を
受けました。


実際、その方と直接お会いすることができず、
友人に貼り方を教えて、友人に貼ってもらった
のですが、効果はあったようで、痛みが軽減できた
そうです。

よかった、よかった!

病院に通っても、接骨院に通っても
膝の痛みがよくならないという方って
結構いらっしゃいますよね。

 「X線撮影でみても、問題が見当たらないので
 湿布・塗り薬を使ってみて、様子を見ましょう」

とお医者さんに言われることが多いのではないでしょうか。

炎症を起こしているわけでもない・・・

でも痛いんです・・・

痛みがあるということは、その部位は
「いつもの状態ではない」訳ですよね。
仕事に例えると、同僚が働かない、
あるいは間違った仕事をしているから
その人の分まで働き過ぎて(過負荷)いる
場合が考えられます。

間違った見積書の数字を手直しして
あげてる訳です(代償作用)

「課長 もう俺(=膝)ダメです(泣)」という悲鳴が
「痛み」なのではないでしょうか。

物理的な障害や、病理的な原因が
見当たらない膝の痛みは、「どこか」に
メインとなる原因があるのでしょう。

膝にいつもと違う仕事をさせる何かが・・・
例えば、足への体重負荷により足の筋、関節、
皮膚受容器が受けた刺激は、姿勢筋の中の伸筋群を
促進する反応を示します。

実験的に足を20分間氷水に浸した後は、起立位を
保つことが不可能になり倒れてしまうそうです。
これは冷却により、足からの固有感覚インパルスの
通信が断たれてしまい、伸筋の促進が誘発されないためです。

人は歩く際に、踵が接地する時に、距骨下関節は
回外、脛骨は外旋します。そして足底全体が
接地するに従い素早い回内が起こり、距骨下関節は
中間位に戻り、脛骨は外旋位から内旋を起こす。
このような動きが関節で瞬時に行われています。

この動きが阻害されていたら、足部が「間違った仕事」を
していたら、正しい求心性情報が送られない可能性があります。

この影響が「膝(伸筋)」に及んで、正常な働きができず、
痛みが発現してしまうことも十分考えられます。
もちろん他にも膝に「いつもと違う仕事」を
させる要因はあると思います。

キネシオテーピングを使用していると時々、

「えっ!? こんなので痛みが消えたの?」

という症例にたくさん出会います。特に肘と膝関節。

冒頭のお話に戻りますが、実はその友人は私が
教えた通りにキネシオテーピングを貼っては“いないかもしれない“
しかし、その微妙なズレやテンションが、その人の膝の状態を
改善させるのに最適であったならば、最高のキネシオテーピングに
なるわけです。


『キネシオテーピング

 貼ってみなけりゃ分からない』

一応これ、私のモットー
(指導員が言うことではありませんが・・・)

だから、個々のキネシオテーピングの貼り方を覚えるより、
キネシオテーピングの基本概念をしっかり修得することが
大事なんですよ。


つづく・・・

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2010年8月26日木曜日

キネシオテーピング_内出血解消の効果

知人から内出血した部位にキネシオテーピングを
貼ったところ、数日で元の肌の色に戻ったと
喜びの声を頂きました。

そうなんです!

効くんです!

どこかにぶつけて内出血してしまったら、
迷わず、キネシオテーピング!

臨床の現場で活躍されている先生方、
もし患者さんが内出血されていたら、ぜひ「サービス」で
貼ってあげてください。キネシオテーピングの効果を
体感してもらうパフォーマンスとしては、
これが一番効くと思います。この効果を体感してくれた
患者さんは、「あること」を実践してくれるようになります。

その「あること」とは・・・
数日間、キネシオテーピングを貼り続けてくれるようになります。
つまり、「貼り続けた方が効果があるんだ」と認識して
くれるようになるわけですね。

初めてキネシオテーピングを貼られる方は、
その効果が分からないので、

 「なんか、これ、あまり効かない」
 「はじっこが剥がれてきて、なんか気になる」

中には、「なんかこのピンクの色 毒々しいからやだ・・・」
という理由で剥がしてしまいます。
(それはそれでしょうがないのですが・・・)

私なんて、キネシオテーピングを使い始めの頃、
施術後、外に出られた瞬間にテープを剥がしながら
帰られた患者さんがいました・・・
(その晩は泣きながらヤケ酒・・・)

キネシオテーピングをまだ信用して頂けていない患者さんに、
貼り続けてもらうのはなかなか難しいですよね・・・

心をこめて貼ったテープなので、できれば、できれば
貼り続けてもらいたいというのが、
先生方の気持ちでしょう。
(私の知人のやきとり屋の店主は、やきとりを串から
 バラして食べられると悲しい気分になるそうです)

貼り方は下図のように、テープを数本にカットし
て格子状にして貼ります。
(下図は膝に貼ったものです)


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

残念ながら、どんな感じに元の状態にもどったのか
写真がないので 分からないのですが、イメージは
下図のようにテープを貼った皮膚の箇所が
きれいな肌色に戻ります。
 
 

テープを貼れていない箇所はまだ内出血が残っているので、
2回目は残存部に貼っていきます。
 
特に目に見える効果が出るのは足関節の捻挫です。
背屈・底屈のような日常生活で上下動が生じる
関節部は改善が早いですね。 あまり皮膚の
動きがない部位に貼るときは、皮膚のアソビを
十分にとって貼りましょう。 これがポイントです!

つづく・・・

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2010年8月3日火曜日

自分で貼るキネシオテーピングシリーズ_肩甲上腕関節

さて今日は肩甲上腕関節のキネシオテーピングです。
どの部位を狙って貼っているのか曖昧になってしまうので、
下記に目標の部位を示します。

肩峰と上腕骨頭の境目を5cm幅のキネシオテックスで
上から覆ってあげるイメージです。
前回の三角筋キネシオテーピングでも説明しましたが、
肩関節の外転の際に上腕骨頭が過度に上方に
持ち上げられない方が、スムーズな動きになります。







肩関節の「遊び運動」は下記の7つ

 (1)上腕骨頭の外方運動
 (2)上腕骨頭の前方運動
 (3)上腕骨頭の後方剪断運動
 (4)上腕骨頭の下後方運動
 (5)上腕骨頭の外後方運動
 (6)肩関節90度屈曲位における上腕骨頭の後方運動
 (7)上腕骨頭の外旋運動

肩関節における副運動は、この中でも(4)の
上腕骨頭を引き下げる動きが重要なのです。

このテープを貼られた感じは「安定感の増加」なのですが、
人によっては肩関節の外転がスムーズになると
感じる方もいます。
おそらく肩甲上腕関節の副運動のミスアライメントが
テープによって幾分矯正されるためではないかと思われます。

では、これらも頭に入れて貼ってみましょう。


1.採寸&貼り始め位置の決定

テープの長さは20cm。
1枚目の三角筋テープの上に
重ねて貼る。その位置は
腕を曲げながら横へ持ち上げたとき、
肩の真上にできる窪み。
重ねるテープが1枚目の三角筋テープの
横からはみ出さないように注意。








2.50~75%のテンションで関節を覆う

テープを貼っていく方向は
肩の後ろから肩を越えるように、
まっすぐ前へ向けて貼る。
ちょうど先に示した「肩にできる窪み」の
位置を覆うように貼っていく。
このときテープに与えるテンションは50~75%。


3.貼り終わり位置への誘導

終端1cmを伸ばさないように注意しながら
前面の三角筋テープに重ねて貼り終わる。
腕の持ち上げ方がうまく貼るコツで、肩の上や
脇の近くの皮膚にまったくしわができない位置に保つこと。
そうしないとテープにしわが残る。



このキネシオテーピング組み合わせでむずかしいのは、
最初に貼る三角筋テープの貼り始めの位置と、そこから正しい
方向にテープを走らせること。正しい位置を簡単に
把握する方法は、反対側の腕を首に巻き付けるように
して肩を掴むと、ちょうど指先が触れる出っ張った骨
=肩甲棘をみつけること。
また、テープの両端1cmはけっしてテンションをかけない、
つまりまったく伸ばさずに貼り付けるという基本を
忘れないように。とくに3枚目のテーピングは強めに
引くため、終端を引っ張って貼らないように
十分に気を付けること。











もっとキネシオテーピングについて知りたい方はこちらへ
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