2010年9月7日火曜日

「固有感覚テーピング」 1/7

さて今日は、

ある書籍にキネシオテーピングについて記載されていたので、そのご紹介。
その記事の抜粋で、ちょっと長い文章になってしまうため、
7回に分けて紹介していきます。

アメリカでロングセラーとなっている

 『Rehabilitation of the Spine:A practitioner's manual, 2nd ed.』

という書籍で、著者は、DC、PhD、PT、そしてMDなど多領域にわたっており、 
理学療法士・作業療法士にとっては現在のリハビリテーションの
臨床の見直しに、カイロプラクター、柔道整復師などの
マニュアルメディスン系の臨床家にとってはそれぞれ独自に
リハビリテーションを取り入れる足がかりとして好適な書籍です。

この書籍に
「固有感覚テーピング-筋アンバランスの補助的矯正法」
と題して、キネシオテーピングが取り上げられていました。
海外でキネシオテーピングがどのように考えられているのか、
知っておくのもいいかもしれません。

では読んでみましょう。
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『固有感覚テーピング筋アンバランスの補助的矯正法』
 Clare Frank,Wendy Burke,Cindy Baily

はじめに(1/7)

固有受容器からの正しい情報は運動調節の要素である。
固有感覚とは皮膚、筋、筋膜、腱および関節にある機械受容器からの
情報を中枢神経系(CNS)のすべてのレベルで視覚や聴覚と統合して、
静的および動的姿勢感覚と力の方向を感受することである。
そのような機械受容器からの求心刺敦が中枢神経系による運動調節の
基礎となり、筋のバランスや、目前の作業に対する運動動員パターンを
変化させる。Janda(ヤンダ)は筋系を「機能の交差点」と表現したが、
これは中枢神経系と筋骨格系の刺激に影響されるからである。

その2つの系に属するすべての構造の相互作用から正常時や病態における
運動がつくり出され、コントロールされている。これらの系の
どの成分に機能障害が生じても、最終的には筋のバランスや協調、
あるいは運動パフォーマンスの異常という形で筋系に現れる。

筋のアンバランスは、筋機能の質の全体的な変化であるため、
関節の生体力学を乱して痛み、機能障害ひいては変性を引き起こす。
同時に固有受容器からの情報を変化させるため、中枢神経系の
コントロールに適応性の変化が生じる。
固有感覚の異常は筋アンバランスや異常な運動パターンを
長引かせる要因と考えられており、ひいては慢性痛症候群を再発させる。
どのようなプログラムにせよ、リバビリテーションを成功させるためには、
関与するすべての末梢構造を改善し、主要な障害と筋アンバランスを
治療して、中枢の運動コントロールとプログラミングを改善する必要がある。
固有感覚系の活動を促す方法は、ボール、ワブル・ボード、サンダル、
様々な道具を使用する方法が多数導入されており、新しいところでは
テープの使用がある。筋のテーピングは、運動に伴う痛みの
直接的または間接的緩和、浮腫の軽減、過活動筋の抑制、
不活動筋の促進、関節アライメントの向上を介して、固有感覚の
中枢神経系へのフィードバックを効果的に助ける。



固有受容的テーピングの効果の正確なメカニズムはまだ明らかに
されていないが、関節、筋膜、および皮膚構造は固有感覚に
重要な影響を与えるものと考えられている。
ここではとくにキネシオテックス・テープに注目しながら
現在使用されている種々のテープを簡単に説明し、その後に
アンバランスな筋に正しい固有感覚を伝えるための
キネシオテーピング・テクニックで、運動パターンを
改善する方法を説明する。(1/7終了)
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なかなか難しいことを書いてますね。
私も施術では、この「固有感覚」が正しく脳に
伝えられているかどうかを重要視しています。

はたしてキネシオテーピングはどのような効果を
身体にもたらしてくれるのか?


つづく・・・

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