2010年2月4日木曜日

ローテーターカフ(回旋筋腱板)のキネシオテーピング_棘上筋

今まで漠然と「肩コリ」という症状に対して、腕の動きに関与する
筋肉を緩めるテーピングを紹介しましたが、一歩進んで
「肩の障害」に対するテーピングを紹介します。
肩関節は人体で最も可動域が大きい反面、上腕骨と肩甲骨の
接合面に安定性が欠けています。よって筋肉で覆うことにより
肩関節を補強しなければなりません。一般的に
ローテーターカフ(回旋筋腱板)と呼ばれる4つの筋肉の腱が
上腕骨頭を包み、その役割を主に担っています。
この筋肉(腱)群が老化により変性を起こすと一般に言われる
「五十肩」のように腕を上げる(挙上)動作が困難になります。
4つの筋肉とは棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋です。
残念ながら肩甲下筋のテーピングだけ存在しません。

今日は棘上筋を紹介します。
この筋肉は上腕骨頭を関節窩(肩甲骨と上腕骨頭が
接合する関節面)に引き付け安定化をさせる働きがあり、
腕を下げている安静時状態でも関節の安定化の為に常に
緊張している筋肉です。ピッチングの際に上腕骨が前へ
引っ張られてしまうのに抵抗する筋肉でもあります。
下図のように肩甲骨の棘上窩から始まり、上腕骨頭を
包むように付着しています。


【貼り方】

 ①肩峰のやや前面に切れ込みの無い一端を貼り始めます。

 ②腕を後ろに引き、手の甲をお尻に向けた姿勢で、
   更に上腕を身体の中心線に向かって内側に持っていきます。

 ③Y字の一端を肩甲骨の上角に張り、もう一方を肩甲棘の
   少し上側に沿って貼ります。


同時に三角筋のキネシオテーピングも一緒に貼ってみてください。


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続く・・・