ご記憶にある方はいらっしゃいますか?
タイトルは『早期発見シリーズ第2弾「血栓」』でした。
不祥事によって番組は終了してしまいましたが、
(全部が全部「やらせ」ではなかったと思うのですが・・・)
まあ、信じる信じないは別として、参考までに
おもしろい内容であったので紹介してみます。
その内容は、
アキレス腱が太い人は動脈型血栓ができやすいそうです。
腱は血液中に溢れたコレステロールや中性脂肪が、
毛細血管からしみ出しこびりつきやすい場所で、
正常なアキレス腱よりも太いほど、血液ではコレステロールや
中性脂肪が溢れた状態になっていて、動脈型血栓ができやすい
おそれがあるというのものでした。
そこで血管が丈夫になる解消法ということで、
「動脈をしなやかにするマッサージ」が紹介されました。
一応内容を引用させて頂きますと、
① まず、片手を首の前面に当てます。
②手全体で皮膚をずらす感覚で、上下左右に動かします。
一回の目安は30秒です。
ポイントは「一回30秒間、皮膚をずらす感覚で行い
あまり力を入れ過ぎないように注意」することだそうです。
効果は下記でした。
Aさん(50代)
最高血圧:132 → 130
最低血圧:91 → 89
Bさん(40代)
最高血圧:143 → 141
最低血圧:94 → 98
最高血圧が下がる理由は、
「マッサージをすると、まず末梢血管の血行が良くなり、
その刺激が血管壁に伝わります。すると、
NO(一酸化窒素)という物質が、血管壁から分泌され、
血管の柔軟性が高まり、血圧が安定する」からだそうです。
マッサージ方法に記載されている
「皮膚をずらす感覚で行い」とはまさに
キネシオテーピングの得意とするところで、
特徴の一つである、「体表面に圧力を加えずに、
皮膚の動きをコントロールできる」に該当します。
斜角筋のテーピングを貼って、その前後で血圧に
変化が生じるか測定してみました。
貼ったテーピングは前斜角筋、中斜角筋、
後斜角筋のコンビネーションです。
血圧とは、血液が血管の中を流れる時に、血管の壁を
押し広げていく圧力のことをいいます。血圧には2種類あり、
心臓が収縮する時(血液が動脈内に多量に、
一気に送り出される時)の圧力を最高血圧(収縮期血圧)と呼び、
心臓が拡張する時(血液が静脈から心臓内に流れ込む時)の
圧力を最低血圧(拡張期血圧)と呼びます。
[血圧正常値]
収縮時血圧…100~139mmHg
拡張期血圧…90mmHg未満実験の結果は、
テーピング無しでは下記の値を示しました。
正常値と見ていいでしょう。
左右に前・中・後斜角筋をテーピングを貼り、
1分間程度左右に首を動かし、十分しわを作ってあげました。
下図が結果です。
確かに血圧に変化がありましたが、
気になるのは拡張期血圧が上昇していることです。
脈圧を見てみると、114-65=49(前)、100-71=29(後)と
変化が確認できますが、
平均血圧は、(49÷3)+65=81.33(前)、(29÷3)+71=80.66と
変化無しとも言えそうですね。
前・中・後斜筋は首の寝違え等に
使用するテーピングですが、
血圧に何らかの影響を与えるのかもしれませんね。
もっとキネシオテーピングについて知りたい方はこちらへ
キネシオテーピングを修得しよう ⇐クリック!
続く・・・