2010年3月29日月曜日

腰痛のキネシオテーピング_腓腹筋


腓腹筋についてです
さて、腰痛改善の為に、前回の大腿二頭筋に引き続き、
更に下半身に目を向けてみましょう。
今回の話は私の経験に基づいているのですが、
腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)にキネシオテーピングを施すと
前屈が幾分しやすくなります。

なんで?

腓腹筋は大腿骨の内側顆、外側顆に始まり、アキレス腱を経て
踵に付着しています(膝を越えて付着している二関節筋です)
膝関節は身体の前方向に曲がる関節ではないので、この筋肉の
硬さが前屈に影響を与えるなんて・・・・
どう考えても前屈には関係ない筋肉のように思えるのですが・・・。
そして慢性的な腰痛をお持ちの方の多くは腓腹筋が
硬いように思われます。

この関係は何か?

筋肉はその主動筋単一で動くのではなく、他の同様の機能を
もつ筋肉、拮抗筋と共同して動きます。これは周知の事実。
今回はこれに「筋連結」という考え方を加えてみます。
筋肉の起始・停止は骨のみではなく、隣接する筋腱・筋膜にも
あることが多い。(例えば、大胸筋-三角筋-僧帽筋の筋連結)
腓腹筋は大腿二頭筋と「筋連結」の関係に
あるので腓腹筋の硬さが大腿二頭筋にも影響を与え、
下図のように骨盤を後傾させてしまうのでは?
もちろん逆も考えられます。大腿二頭筋の硬さが腓腹筋に
影響をあたえてしまうケース。
これにより、前屈をする際に伸びるべき下半身後面の筋肉が伸びず、
前屈をしにくくさせているのではないでしょうか?

異論・反論・オブジェクションはあるとは思いますが、
上記のように考えています。

【貼り方】

 1、踵の基部を貼りますが、剥がれやすい箇所なので、
   テープの角を丸く面取りしてください。

 2、アキレス腱と筋肉の移行部分まで、一旦貼ります

 3、Y字の片方ずつ、腓腹筋の一番筋腹が膨らんでいる
   箇所にのせるように貼っていきます。
  (腓腹筋は膝を越えて大腿骨に付着しているので
     膝裏を越えることが重要)


 
 
 
 
 
 
 

 








仙棘筋-大腿二頭筋-腓腹筋のコンビネーションで身体後面の
筋肉を緩めてあげましょう!

つづく・・・

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