2010年4月4日日曜日

腰痛のキネシオテーピング_大腰筋


さて、今まで腰痛のキネシオテーピングということで、
腰背部のテーピング法と腹部のテーピング法、そして
下肢後面の大腿二頭筋、腓腹筋を紹介しましたが、
今回は腰部から下肢にまたがり、姿勢維持、
歩行のために極めて重要な筋肉である大腰筋についてです。
この筋肉は股関節屈筋の中で最も強力な筋肉で、
胸椎12番~腰椎5番から始まり、大腿骨の小転子に
付着しています(下図参照)


 
 
 
 
 
 
 
 
 


機能は股関節の屈曲、そして足(大腿骨)が
固定されていれば体幹の屈曲。
下肢を伸ばした状態で行う腹筋の
トレーニングが腰によくないと言われるのは、
大腰筋が働き、ダイレクトに腰椎をグイッと
引っ張ってしまい、負担が腰椎に掛かる為です。
股関節を曲げた状態で腹筋運動行うのは
大腰筋の働きを消す為です。
腰痛との関連ですが、大腰筋は背骨の
適正なS字湾曲の形勢に関与します。
この筋肉の柔軟性が損なわれると、
背骨を体幹前面に引っ張ってしまいます。
さきほどの下肢を伸ばした状態で行う
腹筋運動での負荷が立位の状態でも
掛かるようになります。
また骨盤も前傾してしまうので、
腹腔内の重量(内臓等)が前下方に移動し、
更に背骨を前方へ引っ張ることになります。

妊娠された女性の腰痛は、お腹の赤ちゃんの
重量が前下方にかかる為、背骨が前に
引っ張られてしまい、腰への負担が大きくなるためです。

【貼り方】

 1、ベット等に仰向けで寝て、貼る側の足を
   脇におろします。

 2、へその脇から貼り始め、そのまま下肢に
   向けてに真っ直ぐ貼ります。

  下段の図のように脚を閉じるとテープは
  内側に向かって走行します。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

下図のように、立った状態でテープが
ふとももの内側に向かわないのは失敗です。
 


 
 
 
 
 
 
 


下図の白い補正線のような走行が
正しい貼り方となります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

骨盤前面の安定感が得られます。
試してみてください。


つづく・・・

もっとキネシオテーピングについて知りたい方はこちらへ
キネシオテーピングを修得しよう ⇐クリック!