2009年12月22日火曜日

キネシオテーピングの誕生について

今日は、キネシオテーピングの誕生についてお話します。

カタカナだから外国産のもの?いえいえこれは純粋の
国産品です。加瀬健造というカイロプラクターの先生が
考案されました。
加瀬先生は関節痛に対して患部そのものではなく、
その関節を動かしている筋肉に着目しました。
これは慢性の膝痛の患者さんにアスレチックテープで
患部を固定したしたところ、その晩に症状を悪化させて
しまったという反省からです。
キネシオシオロジー(運動機能治療学)の観点から
関節を動かす筋肉に着目したわけです。
ちなみにキネシオテーピングの「キネシオ」は
この「キネシオロジー」を語源としています。

最初に目をつけたのは手術用の伸縮性包帯でした。
再度患部をくるむことから始めたのですが、
一時的にはよさそうに見えてもやがて血行障害を
起こし、痛みが増してしまい固定することは、
日ごろ運動をしていない一般の人には不向きで
あることがわかりました。

そして試行錯誤を繰り返し、筋肉に沿ってテープを
貼るという現在のスタイルに到達しました。
早速、先天性股関節脱臼で股を開くことができない
患者さんに中殿筋という筋肉を包むように貼ったところ
股関節が開くようになり症状が改善されたのが始まりです。

キネシオテーピング法が考案されたのは1980年、
実用化が1983年、全国キネシオテーピング協会の発足が
1985年。誕生から来年(2010年)で30年が経過したことに
なります。

今では、日本はもちろんアメリカ、カナダ、韓国、台湾、
イタリア、ベルギー、ブラジル等、海外においても
普及しているテーピング法なのです。


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続く・・・