2010年1月20日水曜日

肩こりのキネシオテーピング(三角筋)

トレーナー養成講座で一番最初に行う基本練習でもある
三角筋キネシオテーピングについてです。この筋肉は少し
発達していれば、どのような筋肉の形をしているのか目視で
判別できます。筋肉に沿ってテーピングを施す練習には
もってこいの筋肉なのです(でも意外と難しい・・・)。
またこの筋肉は肩関節の外転、伸展、屈曲、水平伸展、
水平屈曲と多様な動きの関与するので、
いかにキネシオテックスと身体とが一体化しているかが重要になります。
簡単に言うと貼った後に肩関節をどの方向に動かしても違和感を
感じなくさせることが重要なのです。
人間は関節の角度を周辺軟部組織(関節包、表面の皮膚等)の伸張の
度合いでモニターしています。そのモニターの役目を果たしているのが
固有受容器と呼ばれるものです。
よって、必要以上の皮膚への刺激はなるべく避けた方がよいと思います。
三角筋は一つの筋肉ではなく、前部・後部・中部と三つに分かれて
いますが、ここではその一個一個にアプローチするものではなく
全体的にカバーする代表的な貼り方を紹介します(下図)


貼り始めは三角粗面といって腕を真横に上げた(外転)状態で、
三角筋のふくらみに沿って手指側になぞっていくと、筋のふくらみが
終わるところを確認できます。
そこから筋を包むようにY字の切れ込みの部分を貼り始めます。
身体の全面は鎖骨の外側1/3に向けて、後面は肩甲棘
(肩甲骨の骨が隆起しているところ)に向けて貼ります。
違和感なく貼るためには、貼る部位の皮膚を十分に
伸ばす必要があります。前面を貼る場合には肘を伸ばし、
腕を後方に持っていき、後面を貼る場合は腕を前方に持っていきます。
(腕を反対の手で抱きかかえるイメージ)。

身体親和性を持たせるには、この「相手に取らせる肢位」が
とても重要なので覚えておいてください。うまく貼られていれば、
下図のように腕の動きに伴いテープがしわを作ってくれます。












このテーピングだけで肩こり・五十肩を完治させることは難しいと

思いますが、基本的な下地として貼るテーピングだと
捉えておいてください。

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続く・・・