このテーピングで僧帽筋を全てカバーできることになります。
この筋肉は6番の胸椎~12番目の胸椎に始まり、肩甲棘の内側端に
付着しています。この筋肉の特徴として肩甲骨の上方回旋を起こします。
腕を真横に上げていく過程で、30度以上あげたところから肩甲骨が
回転を始めます。そして腕が180度上がりきったところで肩甲骨は
約60度くらい元の位置から回転をします。
よって五十肩等で腕が上がりにくい人はこの肩甲骨の動きを
スムーズにしてあげることも重要となってくるわけです。
肩こり・五十肩に貼るテーピングは何種類かありますが、この下僧帽筋の
テーピングは背中から上腕の動きをフォローしてくれるテーピングです。【貼り方(下図)】
① 貼る部位の皮膚を伸ばすので背中を丸め、肩甲骨を背骨から
引き離す姿勢をとる。
②そして、貼る側の腕もクロールのように前に突き出して、
更に肩甲骨を背骨から離す。
③切り込みの無い方を肩甲骨三角に貼る。
(肩甲棘の肩甲骨内側端)
④Y字の上側を胸骨の6番目に向けて貼り、それ以降の
テープの余りをお尻の方に向けて貼る。
④Y字の下側は下僧帽筋を包むように胸椎の12番目に向けて貼る。
重ね貼りをしていくので、本当は右側に貼るべきですが、上図は
分かりやすように左側に貼りました(赤テーピング)
ちなみに右側の赤テーピングは上僧帽筋、
青テーピングは中僧帽筋です。
ラーメンに入れる七味(私は胡椒よりも七味派)のように
ピリッと効かすスパイスのようなテーピングです。
意外と背中も緩み肩を動かしやすくなりますよ。
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続く・・・