今日は、キネシオテーピングの誕生についてお話します。
カタカナだから外国産のもの?いえいえこれは純粋の
国産品です。加瀬健造というカイロプラクターの先生が
考案されました。
加瀬先生は関節痛に対して患部そのものではなく、
その関節を動かしている筋肉に着目しました。
これは慢性の膝痛の患者さんにアスレチックテープで
患部を固定したしたところ、その晩に症状を悪化させて
しまったという反省からです。
キネシオシオロジー(運動機能治療学)の観点から
関節を動かす筋肉に着目したわけです。
ちなみにキネシオテーピングの「キネシオ」は
この「キネシオロジー」を語源としています。
最初に目をつけたのは手術用の伸縮性包帯でした。
再度患部をくるむことから始めたのですが、
一時的にはよさそうに見えてもやがて血行障害を
起こし、痛みが増してしまい固定することは、
日ごろ運動をしていない一般の人には不向きで
あることがわかりました。
そして試行錯誤を繰り返し、筋肉に沿ってテープを
貼るという現在のスタイルに到達しました。
早速、先天性股関節脱臼で股を開くことができない
患者さんに中殿筋という筋肉を包むように貼ったところ
股関節が開くようになり症状が改善されたのが始まりです。
キネシオテーピング法が考案されたのは1980年、
実用化が1983年、全国キネシオテーピング協会の発足が
1985年。誕生から来年(2010年)で30年が経過したことに
なります。
今では、日本はもちろんアメリカ、カナダ、韓国、台湾、
イタリア、ベルギー、ブラジル等、海外においても
普及しているテーピング法なのです。
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続く・・・