さて今日は肩甲上腕関節のキネシオテーピングです。
どの部位を狙って貼っているのか曖昧になってしまうので、
下記に目標の部位を示します。
肩峰と上腕骨頭の境目を5cm幅のキネシオテックスで
上から覆ってあげるイメージです。
前回の三角筋キネシオテーピングでも説明しましたが、
肩関節の外転の際に上腕骨頭が過度に上方に
持ち上げられない方が、スムーズな動きになります。
肩関節の「遊び運動」は下記の7つ
(1)上腕骨頭の外方運動
(2)上腕骨頭の前方運動
(3)上腕骨頭の後方剪断運動
(4)上腕骨頭の下後方運動
(5)上腕骨頭の外後方運動
(6)肩関節90度屈曲位における上腕骨頭の後方運動
(7)上腕骨頭の外旋運動
肩関節における副運動は、この中でも(4)の
上腕骨頭を引き下げる動きが重要なのです。
このテープを貼られた感じは「安定感の増加」なのですが、
人によっては肩関節の外転がスムーズになると
感じる方もいます。
おそらく肩甲上腕関節の副運動のミスアライメントが
テープによって幾分矯正されるためではないかと思われます。
では、これらも頭に入れて貼ってみましょう。
1.採寸&貼り始め位置の決定
テープの長さは20cm。
1枚目の三角筋テープの上に
重ねて貼る。その位置は
腕を曲げながら横へ持ち上げたとき、
肩の真上にできる窪み。
重ねるテープが1枚目の三角筋テープの
横からはみ出さないように注意。
2.50~75%のテンションで関節を覆う
テープを貼っていく方向は
肩の後ろから肩を越えるように、
まっすぐ前へ向けて貼る。
ちょうど先に示した「肩にできる窪み」の
位置を覆うように貼っていく。
このときテープに与えるテンションは50~75%。
3.貼り終わり位置への誘導
終端1cmを伸ばさないように注意しながら
前面の三角筋テープに重ねて貼り終わる。
腕の持ち上げ方がうまく貼るコツで、肩の上や
脇の近くの皮膚にまったくしわができない位置に保つこと。
そうしないとテープにしわが残る。
このキネシオテーピング組み合わせでむずかしいのは、
最初に貼る三角筋テープの貼り始めの位置と、そこから正しい
方向にテープを走らせること。正しい位置を簡単に
把握する方法は、反対側の腕を首に巻き付けるように
して肩を掴むと、ちょうど指先が触れる出っ張った骨
=肩甲棘をみつけること。
また、テープの両端1cmはけっしてテンションをかけない、
つまりまったく伸ばさずに貼り付けるという基本を
忘れないように。とくに3枚目のテーピングは強めに
引くため、終端を引っ張って貼らないように
十分に気を付けること。
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