浮腫に対してキネシオテーピングは非常に有効な
アイテムとなります。
ただし、浮腫を完全に治癒させることはとても
難しいと思います。
しかし、キネシオテーピングおよび自己管理に
よって大幅に軽減させることができ得ると考えています。
キネシオテーピングを効果的に使用するには、
ただリンパコレクションテープを貼付するだけでは
足りません。
浮腫/腫脹の部位だけに浅筋膜へリンパコレクションテープを
施し、浅いリンパ経路の循環を改善して浅部体液を過剰に
移動させることは腎臓、腹部臓器、肺、心臓などの内臓に
過負荷を引き起こす恐れがあります。
(2007年キネシオテーピング学術臨床発表会)
重要なのはすでに停滞している経路に体液を
移動させないことです。つまり、浅リンパ経路の前に、
深部リンパ経路に対処することが重要です。
では、どうやって深部リンパ経路にアプローチするのか?
その答えは「頭、首、肩および体幹の姿勢を矯正する」ことです。
この矯正によってリンパ経路が開き、ドレナージュが良好になり、
腕、および胸の浮腫を軽減できるようになります。
また、「横隔膜」の機能改善により患者が容易に複式呼吸が
できるようになり、横隔膜の上下動により体幹深部の
循環が改善され、深部体幹のドレナージュが促進されます。
(特に胸管の動きが促進されます)
またリンパ管のアンジオン(弁膜)の伸張反射を促すために、
浮腫部近位の筋肉へのアプローチも重要になります。
まとめると、
①まず、正しい姿勢がとれるようにキネシオテーピングで調整する。
②横隔膜テープを施し、腹式呼吸が容易にできる状態にして、
深リンパドレナージュを促進する。
③リンパコレクションテープを浮腫部に施し、周辺筋肉へアプローチを行う。
③だけでは不十分なんですね。
そして肝に銘じておかなければいけないことは、何も考慮せずに
重度の浮腫を患っている患者さんに対して、
リンパコレクションテープだけを施すこと避けなければなりません。
つづく・・・
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