今日は腰痛の特殊テープについて紹介します。
今まで紹介してきた腰痛対策のテーピングは「筋肉」を
意識したものですが、今回紹介するのは、
コレクションテープの一つで、筋肉の走行に沿って
貼るものではありません。
下記の説明に「75%」という数字が出てきますが、
このテンションの値について説明します。
コレクションとは「correction=矯正・修正」という意味です。
つまり、キネシオテックスがもつ40%の伸縮率を利用して、皮膚を介して
靭帯・筋肉をある一定方向に「矯正」することを目的としてテーピング法です。
トレーナー養成講座では、「テープは引っ張らずに貼りましょう」と
教えられたと思いますが、コレクションテープを貼る場合は、
意識してテープの張力を活用します。
では、「75%」の値が示す意味は?何に対して「75%」なのか?
これは伸縮率40%に対する75%を意味します。
具体的に説明すると、1mの長さで切ったキネシオテックスの伸び幅は、
伸縮率が40%なので、完全に伸ばした場合1m40cmとなります。
(もちろん素材のバラつきがあるので厳密には差があると思いますが、
理論上はこのように考えます)
この伸び幅40cmを100%と考えて75%を算出します。
よって、
25%のテンション・・・10cm
50%のテンション・・・20cm
75%のテンション・・・30cm
100%のテンション・・・40cm
つまり、仮に1mの長さのテープを用いて、コレクションテープを
施す際、「75%」の張力を掛けて貼る場合は、1m30cmに
なるまで引っ張って、貼ることになります。
これがコレクションテープの基本的な考え方です。
これを踏まえて、腰椎スターテープの紹介に入りましょう。
【1】
腰を中間位にして(普通の立位姿勢)にして、腰の痛みのある箇所が
テープ中央で覆われるように「75%」の張力を掛けて、中央1/2を貼ります。
【2】
腰を少し前に前屈させて、両脇の残りをテンションを掛けずに貼ります。
【3】
同様の貼り方で、2枚のテープを角度をつけて貼ります。
図のように、重なった中央の部分に張力が掛けられ、陰圧、つまり
身体の外側に引っ張る力を加えるようなイメージで貼ります。
【4】
完成形です。
中央部には陰圧が掛かり、その周りには「しわ」ができて、
緩めています。周りが緩められることによって、中央の陰圧部が
より効果的に作用する形になります。 手で腰部を「ガッ」と掴んで、
痛みのある箇所の皮膚を持ち上げているようなイメージで
貼ることがポイントです。
腰に安定感を与えることもできますので、
ぜひお試しください。
つづく・・・
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