さて、今回は後斜角筋です。
斜角筋群についての説明は前々回の「前斜角筋」の説明を参照ください。
今回は貼り方だけの説明です。
位置関係の把握が大事なので、前斜角筋と中斜角筋と重ねていきます。
【貼り方】
1、頸椎4番横突起前面から貼り始める。
既に前斜角筋のテープを貼っているのであれば、
その基部の少し下から始めればOKです。
(赤は前斜角筋、黒は中斜角筋のキネシオテーピングです)
2、貼り終わり位置は肩甲骨の上角の高さでOKです。
本来ならば、この後斜角筋は第二肋骨にほぼ垂直に
走行している筋なのですが、このテーピングでは
その走行に貼らずに背面にもっていきます。
3、頭部を反対側に側屈させ、C4に指をあて、
テープの走行と反対に皮膚のアソビをとり
脊柱と平行になるように肩甲骨の上角の
内側に向けて貼ります。この場合もテープに
かかるテンションは可能な限り最小限で!
首をテープを貼った側に倒して、十分な「しわ」ができ、
かつ、首に違和感を感じなければ成功です。
注意して頂きたいのは、このモデルさんもそうでしたが、
上僧帽筋をしっかり鍛えており、筋腹が大きく隆起
されている方の場合は、マニュアル通りに貼って
しまうと、もしかしたら違和感が出るかもしれません。
このテープを貼ることによって逆に側屈がしにくくなった
との感想をうけました。
キネシオテックスの幅方向は伸びない設計になっているので、
その部分で皮膚に抵抗をかけてしまったのかもしれません。
事前に相手の皮膚の動きを観察してから貼るのを
おすすめします。
斜角筋群の3つのテーピングを重ね貼りしてみたので、
位置関係をよく確認しておいてください。
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