続きの6回目です。
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本文
上位交差症候群の治療におけるキネシオテーピング
上位交差症候群では、頭が前に突き出して猫背姿勢に
なることが多く、頸椎分節と頭を支えるのに必要な周囲の
筋に力学的負荷がかかる。
この場合に縮んでいる筋は、大胸筋、上部僧帽筋、
および肩甲挙筋で、抑制や弱化が生じているのは、
頚部の深層屈筋と中部および下部僧帽筋である。
上位交差症候群に対する治療としては、
姿勢矯正トレーニングや縮んだ筋のストレッチに
加えて、患者の姿勢に対する意識を促し、
過活動筋を抑制するためにキネシオテーピングを
使用することができる。姿勢矯正のためのテーピングでは、
まず肩甲骨をできるだけ中間位にする。
そして、テープの先端を肩鎖関節の前側に固定して、
そこから肩甲骨の下角と胸椎の方に向かって
貼っていく。
(肩先から肩甲骨の下角を通過して脊柱までのI字テープです)
上部僧帽筋を抑制する場合は、頚椎を側屈および
対側へ外旋させた状態で、まずテープの先端を肩峰の
外縁に固定し、筋腹に沿って後頭骨の底部まで貼る。
(通常の上部僧帽筋のテーピングでOkです)
(6/7終了)
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上位交叉症候群のイメージは下記です。
過緊張した筋に「抑制をかける」という
表現がされてますね。ある筋の「過緊張」の
背後には、永続的に機能低下を起こしている筋群が必ず
存在しているので、弱化筋(下僧帽筋、菱形筋、前鋸筋etc)に
対しても当然テーピングを施すべきだと思います。
つづく・・・
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