2010年7月8日木曜日

自分で貼るキネシオテーピングシリーズ_脛腓靭帯

さて、今日は前回の続きで脛腓靭帯のキネシオテーピングです。
腓骨筋のキネシオテーピングとセットで貼ってみましょう。
キネシオテックスは縦方向には伸縮性がありますが、
横方向には伸びない構造になっています。
その特徴を利用して、足関節の底屈と背屈に
ある程度の制限を加えるのが目的となります。
とはいっても、あくまで「皮膚レベル」の
制限ですので、ガッチリ固定感は得られません。
ここは好みが分かれるところだと思います。

私は可能な限り「動かして」元の正常な状態に
戻していくテーピングの仕方を好むので、
この貼り方で不安を感じる人には重ねて2枚貼る程度で
足関節をグルグルに固めないようにしてます。

1.テープを必要分だけ採寸・カツト

キネシオテックスの台紙が付いたまま、
内くるぶしを包んだ位置から、
外くるぶしを包んだ位置までを採寸して
カットする。足部は剥がれやすいので、
テープの角を丸く切る「面取り」を行なうと
剥がれにくくなります。



2.内側くるぶしにテープを固定

足首はほぼ直角に保ったままの状態。
内側のくるぶしをすっかりカバーするように
キネシオテックスの始端をしっかりと貼って
固定する。





3.25%の張力で外側くるぶしに仮置きする

キネシオテックスの終端を、外側の
くるぶしをすっかり包む位置まで
もってきて仮置きする。
このときの張力は25%の力を加えて
引っ張る必要はなく、台紙を
剥がしながら貼れば自然と
そのテンションになる。 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

4.完成
 
足首前面をほぼ水平にカバーして
貼り上がるのが理想的な仕上がり状態。
貼り終わり「腓骨筋サポートテープ」
よりもはみ出さないように注意する。
2種類のサポートテープを同時に貼るのが
もっとも効果的な方法です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここで補足ですが、3の文章で、
 「~このときの張力は25%の力を加えて
  引っ張る必要はなく、台紙を剥がしながら
  貼れば自然とそのテンションになる。」
 
とあります。
コレクションテーピングの講習会を受講されたことが無い方は、
「うん? 張力を25%かける指示なのに引っ張らないの?」と
疑問を感じると思います。
 
実は、キネシオテックスはセパレーター(台紙)に
10%伸張された状態で接着されています。
つまり台紙が1m10cmなら、キネシオテックスの実長は1mなのです。
 
これを踏まえて、
「25%の張力」の「25%」とは一体何を基準とした
パーセンテージなのか?
これはキネシオテックスの「伸張率」を基準とした表現です。
これがややこしい・・・
キネシオテックスの伸張率は約40%です。
 
1mのキネシオテックスは1m40cmまで伸張する
設計になっています。
この伸張した「40cm」を100%と考えると、
25%は1/4なので、40cm÷4=10cmとなります。
つまり「25%の張力で貼ってください」とは1mの長さの場合だと、
10cmだけ引っ張って、貼ってくださいという意味なのです。
更に言い換えると、
「台紙の長さと同じになるように貼ってください」となるわけですね。
 
よって文中にある
「台紙を剥がしながら貼れば自然とそのテンションになる」という
記載の通りに貼れば、25%の張力で貼れるというわけです。
 
今後もこの「%」の表記が出てきますが、
上記の考え方で理解してください。
 
ややこしいですよねぇ~
 
つづく・・・



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